退職した後の健康保険はどれを選択するのがよい?①
2018年5月25日 17:11
トータルマネーコンサルタントの新井智美です。
今回から3回に分けて会社を退職した後の健康保険について書いていきたいと思います。
会社退職後の健康保険、入り方は3種類です。
1.家族の扶養に入る「被扶養者」
2.今までの会社の保険を継続する「任意継続」
3.市区町村で加入する「国民健康保険」
まず、1のポイントは「被扶養者」は保険料がかからないということです。
家族が会社勤めしていれば、扶養に入ることができる場合があります。扶養に入ることができれば保険料負担がありませんから、真っ先に検討することをお勧めします。
ただし、扶養に入るためには、今後の年収見込みが130万円未満(60歳未満、60歳以上は180万円未満)であることが必要になります。
ここで注意が必要なのは、扶養の範囲は「所得」ではなく「収入」である点です。営業収入や老齢年金や個人年金などをはじめ、非課税所得である遺族年金や障害年金のほか、雇用保険の給付もここに含まれてしまいます。
一般的に「雇用保険をもらうと扶養には入れない」と言われることがありますが、厳密には雇用保険の日額が60歳未満は3,611円(130万円÷360日)、60歳以上は5,000円(180万円÷360日)未満であれば、ほかに収入がなければ扶養に入ることができます。退職後雇用保険をもらう人は、扶養に入れなかった場合の健康保険料の負担についても押さえておきましょう。 手続きはお勤めしている家族の会社経由で行います。
次回は
2.今までの会社の保険を継続する「任意継続」
について述べてきたいと思います。
お楽しみに☆