画像:新井智美

2026年2月18日

マネー ライフ

一生役立つお金レッスン12:大人になる前に知りたかったお金の基本

大人になる前に知りたかったお金の基本|学校では教えてくれない“人生を安定させる土台”

「もっと早く知っていれば、こんなに不安にならずに済んだのに」
お金の相談現場で、年齢や収入に関係なくよく聞く言葉です。

お金の問題は、突然起こるように見えて、実は知識不足の積み重ねから生じているケースがほとんどです。本記事では、社会に出る前、あるいは出たばかりの段階で知っておきたかった「お金の基本」を、分かりやすく解説します。


お金は「稼ぐ」「使う」だけでは完結しない

多くの人が、お金=「稼ぐもの」「使うもの」と捉えがちですが、それだけでは生活は安定しません。実際には、お金には以下の4つの役割があります。

  • 稼ぐ
  • 使う
  • 守る
  • 残す(増やす)

収入が高い人ほど安心しているわけではありません。むしろ、収入に関わらずお金の役割をバランスよく理解している人ほど、不安が少ない傾向があります。


貯金は「金額」より「目的」が重要

「とりあえず貯金しよう」と思っても、なかなか続かない理由は明確です。
目的が曖昧な貯金は、使う理由が現れた瞬間に崩れてしまいます。

例えば、

  • 生活防衛費として6か月分の生活費を貯める
  • 数年以内の引っ越し資金
  • 将来の選択肢を広げるための準備資金

このように使い道を先に決めることが、貯金を続ける最大のコツです。これは収入の多寡に関係なく、誰にでも当てはまります。


支出は「削る」より「分けて考える」

節約という言葉には、「我慢」「窮屈」といったイメージがつきまといます。しかし本質はそこではありません。

支出は次の3つに分けて考えると、整理しやすくなります。

  1. 生活に必要な支出
  2. あると便利な支出
  3. なくても困らない支出

強調したいのは、③をゼロにすることが正解ではないという点です。大切なのは、自分にとっての優先順位を自覚して使うこと。これができると、お金を使っても後悔しにくくなります。


お金の不安は「見えないこと」から生まれる

将来のお金に不安を感じる人の多くは、「足りないかもしれない」という感覚を抱えています。しかし実際には、足りないかどうか分からない状態そのものが、不安を生んでいます。

  • 毎月いくら使っているのか
  • 今いくら残っているのか
  • この生活を続けたらどうなるのか

これらが大まかでも把握できているだけで、不安は大きく軽減されます。完璧な家計管理は不要で、把握している感覚を持つことが重要です。


借金=悪ではないが、無知はリスクになる

「借金は絶対にしてはいけない」と考える人もいますが、これは正確ではありません。住宅ローンや教育費など、人生に必要な場面で借入が選択肢になることもあります。

問題なのは、

  • 金利を理解していない
  • 返済期間を把握していない
  • 総返済額を知らない

といった状態で借りてしまうことです。借入そのものより仕組みを知らないことの方が、将来的な負担を大きくします。


「増やす」は生活が安定してからでいい

投資や資産運用に早くから興味を持つ人も増えていますが、順番を間違えるとストレスの原因になります。

優先順位は以下の通りです。

  1. 生活費が安定している
  2. 急な出費に対応できる余裕がある
  3. そのうえで余剰資金がある

この順番を飛ばして増やそうとすると、値動きに振り回されやすくなります。お金を増やすことは目的ではなく、生活を安定させる手段であることを忘れてはいけません。


お金の知識は「一生使えるスキル」

お金の知識は、年齢や職業が変わっても使い続けられます。
収入が増えたとき、減ったとき、家族構成が変わったとき——どの場面でも判断の軸になります。

断言できるのは、お金の扱い方は才能ではなく、後天的に身につけられるスキルだということです。早く知るほど、人生の選択肢は確実に増えていきます。


まとめ|完璧を目指さず、まずは知ることから

お金について「何も分からない」と感じている人ほど、実はスタート地点に立っています。
一気に理解しようとする必要はありません。

  • 知る
  • 意識する
  • 少しずつ整える

この積み重ねが、将来の安心につながります。
「大人になる前に知りたかったお金の基本」は、今からでも十分に身につけられます。

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