画像:新井智美

2026年2月04日

マネー ライフ ローン

一生役立つお金レッスン10:お金の「借りる力」と「返す力」を知る

お金の「借りる力」と「返す力」を知る|初心者が失敗しないための基礎知識

「ローンが組めたから大丈夫」
「クレジットカードの枠が大きい=信用がある」

こうした考え方は、実はお金のトラブルにつながりやすい典型例です。
お金を借りる場面で本当に大切なのは、「借りられるか」ではなく**「返し続けられるか」**という視点です。

この記事では、初心者の方でも混乱しやすい
「借りる力」と「返す力」の違いを、具体例とチェックポイントを交えて分かりやすく解説します。


借りる力とは?|「審査に通る力」のこと

借りる力=金融機関から見た信用

借りる力とは、銀行やカード会社などが
「この人なら貸しても大丈夫」と判断するための審査基準を満たす力です。

主に次のような要素で判断されます。

  • 年収・収入の安定性
  • 勤続年数
  • 雇用形態(正社員・契約社員など)
  • 過去の支払い履歴(延滞がないか)

つまり、借りる力は金融機関目線の評価です。

借りられる=余裕がある、ではない

ここで注意したいのは、
「借りられる金額=安全な金額」ではない、という点です。

審査はあくまで「貸せるかどうか」の判断であり、
その後の生活まで面倒を見てくれるわけではありません。


返す力とは?|「生活を壊さない力」

返す力=家計の持久力

返す力とは、借りたお金を無理なく返し続けられる力のことです。

具体的には次のような要素が関係します。

  • 毎月の手取り収入
  • 家賃・通信費・保険料などの固定費
  • 貯蓄の有無
  • 急な出費に耐えられる余力

返す力は、家計全体の体力と言い換えることができます。

返済は「今」ではなく「未来」が問題

ローンや分割払いは、何年も続くのが一般的です。
今払えるかどうかよりも、将来も払い続けられるかが重要です。

  • 収入が減ったら?
  • 病気やケガで働けなくなったら?
  • 家族構成が変わったら?

こうした変化に耐えられるかが、返す力の本質です。


水平思考で考える|借金は「家計の体力測定」

お金を借りることは、単なる金銭行為ではありません。
家計がどれくらいの負荷に耐えられるかを測る行為です。

たとえば同じ返済額でも、

  • 毎月しっかり貯金できる人
  • 生活費を切り詰めないと払えない人

では、リスクがまったく異なります。

「返済できるか」ではなく
「返済しても生活が崩れないか」で考えることが大切です。


よくある勘違いと注意点

勘違い① 借りられたから安心

借りられた事実は、「返せる保証」ではありません。
借入可能額の上限まで使うと、生活の余裕は一気になくなります。

勘違い② 月々払えるから大丈夫

「今月は払える」は安心材料になりません。
返済後にお金が残るかどうかが重要です。

勘違い③ ボーナスがあるから問題ない

ボーナスは減額・不支給のリスクがあります。
返済計画は、毎月の収入だけで成立するかを基準にしましょう。


返す力を確認するセルフチェック

次の質問にいくつYESと答えられますか?

  • 返済後も毎月貯金ができる
  • 収入が2割減っても返済を続けられる
  • 生活費の3〜6か月分の貯蓄がある

YESが少ない場合、借入額や返済期間は再検討が必要です。


賢い人が見ている判断基準

お金に強い人ほど、こう考えます。

  • 「いくら借りられるか」ではなく
  • 「いくらまでなら安心か」

この基準は人によって異なります。
重要なのは、他人の基準を真似しないことです。


まとめ|お金で後悔しないために

  • 借りる力=審査に通る力
  • 返す力=生活を守る力

お金を借りる前に考えるべきなのは、
返済が人生の負担にならないかどうかです。

借金そのものが問題なのではありません。
「返す力を考えずに借りてしまうこと」が、最大のリスクです。

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