画像:新井智美

2025年12月11日

マネー

一生役立つお金レッスン3:詐欺被害に遭わないために今すぐできる5つの対策

近年、「投資詐欺」「支援金詐欺」「副業詐欺」「還付金詐欺」など、さまざまな手口が巧妙化し、誰でも被害に遭う可能性があります。
特に、SNSやメッセージアプリを使った詐欺は急増しており、「自分は大丈夫」と思っていても、判断を誤るケースが少なくありません。

本記事では、詐欺被害に遭わないための基本対策を、金融の専門家の視点からわかりやすく解説します。


詐欺被害が増えている理由とは?最新の傾向を解説

近年の詐欺の特徴は次の3つです。

・SNSを使った“なりすまし”が急増

有名人・大手企業をよそおい「投資や副業の案内」が届く。

・AI技術を悪用した詐欺手口

本物そっくりの音声・動画が作られるため、見抜くのが難しい。

・金融用語を巧みに使う“半知識系”詐欺が増加

「利回り」「USDT」「節税」「補助金」など、もっともらしい言葉で近づいてくる。

こうした背景から、対策を知っているかどうかで被害リスクに大きな差が出る時代になっています。


詐欺被害に遭わないための5つの鉄則

ここからは、今日から実践できる具体的な対策を紹介します。


① “急がせる話” は詐欺の典型パターン

「今すぐ」「今日だけ」「限定」など、時間を奪う手口は詐欺の常套手段です。
人は焦ると正常な判断ができなくなり、冷静に考えればおかしい話でも信じてしまいます。

結論:急ぐ話は一度切る・離れる。


② お金の話は必ず“書面”で確認する

投資、副業、節税、補助金など、どんな話でも
契約書・説明書がないものは信用してはいけません。

書面を出さない、読ませない、内容が曖昧な場合はその時点で危険です。


③ 名乗りは信用せず、自分で“公式確認”する

詐欺の多くは「金融機関を名乗る」「自治体を名乗る」「大企業を名乗る」ことで信頼を奪います。

しかし、名乗りは簡単に偽装できます。

対策は明確です。

  • 相手が名乗った番号にはかけ直さない
  • 公式サイトに自分でアクセスし、そこに載っている番号へ電話する

これだけで多くの詐欺は遮断できます。


④ 「必ず儲かる」「元本保証」は100%詐欺ワード

金融の世界に“絶対”はありません。
この2つの言葉が出た場合、例外なく距離を置きましょう。

  • 「必ず儲かる投資があります」
  • 「元本保証なのでリスクゼロです」

これらは詐欺の決まり文句です。


⑤ 送金前に必ず“誰かに相談する”

詐欺に遭う人の多くは「恥ずかしい」「相談しにくい」という心理から、
ひとりで判断して被害にあってしまいます。

しかし、実際には 1分でも誰かに相談するとほぼ防げる と言われています。

  • 家族
  • 友人
  • 銀行
  • 消費生活センター
  • 警察相談窓口(#9110)

「これ大丈夫かな?」と思ったら、必ず誰かに確認しましょう。


よくある詐欺の手口と見抜き方

以下の詐欺は特に相談が多く、注意が必要です。

● 投資詐欺(SNS/有名人の偽動画/グループ招待)

→ 高利回り・“必ず儲かる”は完全にアウト

● 還付金詐欺

→ ATMで「手続きしてください」は100%嘘

● 副業詐欺

→ 登録料・教材費・アプリ代を先に要求するのは危険

● 支援金・給付金詐欺

→ メッセージで申請URLが届くパターンは偽サイトの可能性大


まとめ|詐欺は“知識”で必ず防げる

詐欺対策で最も大切なのは、次の3つです。

① 急がされる話はすべて疑う

② 書面と公式情報で裏取りする

③ 送金前にひとりで判断しない

どれもシンプルですが、これを徹底するだけで被害を大きく減らせます。

お金を守る行動は、あなた自身だけでなく、家族や周りの人の安全にもつながります。
ぜひ今日から意識してみてください。

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