
家賃や生活費の支払いだけで給料が無くなってしまう…
どうしたら貯金ができるの?
収入が特別低いわけではないのに、家賃や生活費の支払いだけで給料がなくなると悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
本記事は、支払いだけで給料がなくなる理由や、貯金ができない人の特徴を紹介します。さらに、今後の備えや将来に向けて貯金をするには、どうしたらよいかまでを解説します。
支払いだけで給料が無くなってしまっている方や、貯金をしたいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
支払いだけで給料がなくなる4つの理由
支払いだけで給料がなくなってしまう理由は以下の4つです。
- 給料に見合った家賃ではない
- 分割やリボ払いなど返済が多い
- 携帯代やサブスク費用など固定費が多い
- クレジットカードや電子決済を多用している
1つずつ解説します。
給料に見合った家賃ではない
家賃は、支払項目の中でも金額が大きく、家計を圧迫しやすいです。都市部など居住エリアによっては、給料の大半を家賃の支払いに使う場合があります。
給料にあった居住エリアや居住先を選ぶことが大切です。



家賃は、手取り収入の30%程度が理想です。
30%以上の家賃になっている方は、居住先を見直してみましょう。
分割やリボ払いなど返済が多い
分割やリボ払いでの返済が多い人は、支払いだけで給料がなくなりやすいです。
高額な買い物をした時には、1回の支払額の負担を減らせる、分割やリボ払いを選択できます。しかし、分割やリボ払いは支払い期間の猶予ができるため、その分の「手数料」が必要です。すなわち、不要な支払いが増えているのです。
分割やリボ払いでの返済が増えると、不要な支払いが増えるため、より家計を圧迫しやすくなります。



できるだけ、分割やリボ払いを利用しないようにするのが大切です。
高額な商品がほしい場合は、支払いが可能か検討して、購入しましょう。
携帯代やサブスク費用など固定費が多い
携帯代やサブスク費用など、毎月決まった額の支払いは、知らない間に増えている可能性があります。
特にサブスクは、1つ1つは少額でも複数契約していると、知らない間に支払額は大きくなります。



クレジットカードの引き落とし明細を確認する、利用しているサブスクなのか見直すタイミングを定期的に作りましょう。
また、不要なサブスクがあれば解約しましょう。
クレジットカードや電子決済を多用している
クレジットカードや電子決済を多用している人は、知らない間に支払額が増えていることがあります。
クレジットカードや電子決済は、現金のような「支払った感覚」を感じにくいです。また、引き落としが翌月になるため「給料(ボーナス)が入るから大丈夫」などの安心感から使いすぎてしまうことがあります。



クレジットカードや電子決済は、現金に比べて支払いがスムーズで、決済額に応じてポイントも付与されます。
必要に応じて、現金とクレジットカード・電子決済を、賢く使い分けましょう。
給料より支払いが多く貯金ができないお金が貯まらない人の特徴
お金が貯まらない人には、以下の特徴があります。
- 貯金をする目的・目標がない
- 衝動買いが多い
- 流行や見栄を優先する
- 家計の状況を把握していない
1つずつ解説します。
貯金をする目的・目標がない
貯金する目的・目標がない方は、貯金をするモチベーションが保ちづらいです。
貯金をするには、家計の見直しや節約を継続して行うことが大切です。継続をする中で、ほしいモノや、やりたいことが出てきた時に、目的や目標がないと目の前の欲求に流されてしまいます。
明確な目的や目標は、貯金をする原動力になります。
衝動買いが多い
「セールで安くなっているから」「仕事を頑張ったご褒美」などを理由に、買い物をすると知らない間に支払いが増えています。
セールや割引品は、お得感が魅力ですが、一方で本当に必要かを考えずに買ってしまう場合もあります。
また、仕事を頑張ったご褒美として、コンビニスイーツを買う人もいるでしょう。時々ならよいですが、理由を見つけてはコンビニスイーツを買っていると、支払いが増える原因となるので注意しましょう。



このように小さい額だけど、毎日使ってしまうお金を「ラテマネー」といいます。
1日のスタートや仕事の休憩に、毎日500円のラテを1杯を購入すると、1ヶ月で15,000円の支出になります。
このように、少額の買い物も習慣的に使っていると、大きな金額になるのです。
流行や見栄を優先する
流行や見栄を優先した買い物をする人は、貯金ができにくい傾向にあります。
流行を意識すると買い物の頻度は増え、見栄を意識すると商品価格も上がりやすいです。
周囲の目や評価で選ぶのではなく、本当に自分が必要なもの、ほしいものは何かで選びましょう。
家計の状況を把握していない
家計の収支を把握していないと、貯金をすることが難しくなります。
会社員であれば、毎月の収入は決まっているため、把握している方も多いでしょう。しかし、何にいくら使っているかを把握していないと「なぜか貯金ができない」という状況になります。
家計の状況を把握するのは、貯金をする上で、大切なポイントです。
支払いだけで給料がなくなるを防ぐ!無理なく貯金できる5つの方法



貯金するために、好きなものや買いたいものを我慢するのは嫌だな…
無理なく、楽に貯金する方法が知りたい!
貯金する=好きなものを我慢して節約する、というイメージをもつ方もいるのではないでしょうか。
以下の方法を取り入れると、無理なく節約ができます。
- 貯金の目標をたてる
- 毎月の収支を把握する
- 固定費を見直す
- 必要な出費か見直す
- 先取貯金を活用する
1つずつ解説します。
貯金の目標をたてる
まずは貯金の目標を立てましょう。
この時に大切なのが「いつまでに」「いくら必要か」を明確にすることです。
目標が立つと、毎月いくら貯金をする必要があるのかが分かります。
毎月の収支を把握する
次に毎月の収支を把握しましょう。
家計簿を使って、何にいくら使っているかを記録します。収支を把握すると、思ってる以上に使っている項目があったり、意外な支払いがあったりと、家計を見直すきっかけになります。



家計簿は、支出の傾向が見えるまで、ある程度の期間は記録し続けることも大切です。
「家計簿アプリ」を活用すれば、銀行やクレジットカードの情報を連携し、レシートを撮影するだけで家計簿の記録ができます。
仕事や育児で忙しいなど、家計簿をつける時間ない方におすすめです。
固定費を見直す
毎月の収支を把握できたら、固定費を見直してみましょう。
固定費は、毎月決まった額を支払います。固定費を削減できると、それ以降は自動モードで節約している状態になります。



固定費は、具体的に何の支払い見直すとよいの?
固定費の見直しは、まず以下の項目を見直してみましょう。
光熱費(電気・ガス代)
電気やガスは、契約会社を自由に選ぶことができます。
電力会社を変えることで、お得なプランやサービスで利用することができます。
通信費
大手キャリアから格安キャリアに乗り換えると、数千円近く通信費を下げることができます。
データ通信料の少ないプランなど、プランの数も豊富なので、ライフスタイルにあったプランを選べます。
保険料
保険は、不要なプランに加入していないか、他の保証内容と被っているものはないかを見直しましょう。
必要な保障は、転職や結婚、出産などのライフチェンジごとに変わります。ライフイベントがあったときは、保険を見直しましょう。



保険を検討する際には、保険の専門知識も必要になります。
保険やお金の知識が無く不安な方は、お金の専門家であるFP(ファイナンシャル・プランナー)や、保険の見直しをしてくれる店舗で相談してみましょう。
サブスク
サブスクは、サブスクリプションの略で、月額料金を支払うと受けられるサービスです。料金はサービスによって様々ですが、数百円から利用できるものも多いです。
1つ1つの料金は高額でないため、複数のサブスクを契約し、知らない間に月に数千円から万単位の支払いになっていたということもあります。
利用していないサブスクがあれば解約をしましょう。



月額1,000円の支払いでも、1年払い続けると12,000円になります。
小さな額と見過ごさないようにしましょう。
必要な出費か見直す
固定費を見直した後は、他の支出項目も見直しましょう。見直す際に大切なポイントが、「本当に必要な出費なのか」という視点です。
「セールで安かったから」「まとめ買いでお買い得だったから」などの理由で買い物をすると、不要なものも購入している可能性があります。また、食費・服飾費・外食費などの固定費以外の支出項目は、ライフスタイルによって必要な金額が異なります。
欲しいから買っているだけなのか、必要なものを購入しているのかを見直すと、さらに不要な出費を削減できます。
先取貯金を活用する



支出を減らす方法は分かったんだけど…
お金があると思うと使ってしまうんです…どうしたらいいですか?
お金があると「使っても大丈夫」という気持ちになりやすいです。そうならないために「先取貯金」をしましょう。
先取貯金は、給与が振り込まれると、指定した金額を別の口座に自動で移動してくれます。残った金額で、生活をしないといけないため、貯金したいお金を使うことはありません。



貯金は、手取り収入の10~20%の金額ができると理想といわれています。貯金額の目標がない方は、10~20%を貯金できるようにしましょう。
支払いだけで給料がなくなる際によくある悩み
支払いだけで給料がなくなる際のよくある悩みをご紹介します。
- どうしても生活費が足りないときの対処法
- わかっていても物欲に勝てないときの対処法
- 将来のため今からお金について学びたいときの対処法
どうしても生活費が足りないときの対処法



支払いの見直しをしたのに、まだ収入に対して生活費が多いです…
これ以上できることはありますか?
家計管理をし支出の削減もしたけれど、まだ収入に対して生活費が多いときは「収入を増やす」ことを考えましょう。
収入を増やすには、以下の方法があります。
- フリマアプリで不用品を販売する
- 副業をする
- 収入が高い仕事に転職する
まずは出来ることから、やってみましょう。
わかっていても物欲に勝てないときの対処法



支払いが難しいことも分かっているのに、欲しいものを見ると、どうしても欲しくなって買ってしまいます…
どうしたらよいのでしょうか…
支払いが収入を超えてしまうことが分かっていても、物欲に勝てない場合、まずは以下の方法を検討しましょう。
- 1日時間を置いて、改めて購入するかを決める
- 中古品で購入できないか調べる
- セール時期まで待つ
時間を置くと落ち着いて購入の必要性を考えることができます。またそれでもほしい場合は、中古品やセール品として購入すると、購入価格を下げられます。
将来のため今からお金について学びたいときの対処法



お金の知識をつけて、自分でも管理できるようになればいいなと思っているけれど、お金について学ぶには、どうしたらいいの?
お金に関する知識は、インターネットや本でも学ぶことはできます。また、お金に関する資格を取得することで知識を身に着けられます。
お金に関する資格は、国家資格から民間資格まで様々なものがあります。
- FP(ファイナンシャル・プランナー):税金、保険、年金など、お金に関する知識を幅広く身に着けられる資格
- 簿記:企業のお金の出入りについての知識が身につく資格
- 証券外務員:保険などの金融商品を販売を行う際に必要な資格
- 年金アドバイザー:公的年金の知識が身につく資格
- 相続アドバイザー:相続税の計算から、相続に関する基本的な知識が身につく資格
知りたいお金の知識が学べる資格から試してみましょう。
まとめ
支払いだけで給料がなくなるときは、まずは支出を見直しましょう。
しかし、仕事や子育てで忙しく家計を見直せす時間がない、お金の知識が無くどうしたらいいか分からない、という方も多いでしょう。
その場合は、お金の専門家であるFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談しましょう。専門知識と経験から、無理なく支出を減らす方法を一緒に考えてくれます。