ライフプランとは、将来のライフイベントを整理して、そこに向けてお金の準備をするための計画です。
子供の幼稚園や小学校、高校入学などまとまったお金が必要な際に「お金が足りない」事態を防ぐためには非常に重要です。
しかし、大切なライフプランですが一部の方からは「意味がない」「怪しい」と言われることがあります。
本記事では「意味がない」「怪しい」といわれる理由から、ライフプラン作成のメリット・デメリット、作成時の注意点も解説します。
ライフプランが意味ない・怪しいと言われる6つの理由
- 人任せにして作成した
- 作成した後に見直しをしていない
- 偏った考えで作成した
- 不要な保険や金融商品を勧められる
- 高額な相談料を請求された
- 提案が実現可能ではない
人任せにして作成した
ライフプランの作成は、お金の専門家であるFPにお願いすることも可能です。
しかし、中にはライフプランの作成をFPに丸投げしてしまう方も多いようです。
どんな人生を歩みたいかはその人の価値観などによって異なります。
人に丸投げをしてライフプランを作成すると、本当に必要なお金の計算ができないことになります。

まずは自分で作成してアドバイスを専門家にもらうのが良さそうですね。
作成した後に見直しをしていない
ライフプランは1度作成したら終わりではありません。
なぜならば、昇進して収入が増えたり、結婚して家族が増えたりと、私たちの生活は変化をしています。
収支やライフイベントも変わるため、定期的に見直しをしていないと、作成したライフプランは意味のないものになってしまいます。



ライフプランは定期的に見直しましょう!
偏った考えで作成した
ライフプランは実態に即していないと意味がありません。
将来が不安だからといって悲観的なパターンで作成すると、本当にやりたいことができない、買いたいものが買えないという、ガマンばかりの生活になります。
一方で、「どうにかなる」と楽観的な考えで作成すると、普段から使いすぎて必要なときにお金がなくて困ることになります。



実態に即しているか確認しながら、ライフプランを作成しましょう。
不要な保険や金融商品を勧められる



ライフプラン作成したら、金融商品の勧誘をされた…
保険会社など企業に属しているFPは、無料でライフプランを作成してくれます。
しかし、ライフプラン作成後に金融商品をすすめることがあります。
高額な相談料を請求された



ライフプラン作成を依頼したら、高額な相談料がかかった…
FPによっては、お金の相談をすると1時間に数千円~数万円の費用がかかります。
ライフプラン作成には数時間の面談が必要です。
そのためライフプラン作成完了時には相談料が高額になる可能性が高いです。
提案が実現可能ではない



できなさそうなことばかり書いてある…
ライフプラン作成には現状のお金の整理を行い、将来のライフイベントを想定しながら作成していきます。
しかし、給与がを大幅に増えるなど現実から離れた想定や、節約のために毎月の食費を半額にするなど無理な設定をすると、実現が難しいライフプランができてしまいます。
実現可能な内容になっているかがライフプラン作成では大切なポイントです。
ライフプランを作る3つの目的
- 自分の人生を可視化するため
- 必要な行動を明確化するため
- お金の不安を軽減するため
自分の人生を可視化するため
今までは、学校卒業後に就職し、結婚して子どもを授かり、マイホームを建てるといったように、多くの人が画一的な生き方をしていました。
しかし、現在は結婚する・しない、子どもがいる・いない、など人生は多様化しています。
自分は今後どのような人生を歩むのかをライフプランで可視化できます。
ライフプランを可視化できると、どれだけ貯蓄が必要なのかも分かります。



人生の多様化により、お金の使い方も多様化しています。
必要な行動を明確化するため
ライフプランを作成すると、今後どれくらいの資金が必要になるかが分かります。
ライフイベントに対して、不足している金額が分かると、そこに向けての具体的な行動を考えます。
・収入を増やす(昇給・転職)
・支出を減らす
・投資をはじめる



ライフプランを作成すると目標に対しての具体的な行動が分かります。
お金の不安を軽減するため
現代はお金の不安が生じやすいといわれています。
その要因として「会社に所属していれば給与が上がるわけではないこと」「長寿命していること」などが関係しています。
ライフプランを作成することで、お金の動きや必要な行動がわかります。



見通しがつくと、お金の不安は軽減されます。
ライフプランを作るメリット
- お金の現状(収支)を把握できる
- 余裕資金がどれくらいあるか分かる
- これから必要なお金を把握できる
お金の現状(収支)を把握できる
希望するライフイベントを実現させるためには、時に計画的にお金を貯めていくことも必要です。



お金の現状(収支)を把握すると、無駄な支出を見つけることができます。
余裕資金がどれくらいあるか分かる
銀行預金以外に、投資や不動産などの複数の資産を持っている方やローンなどの負債がある方は、ライフプランを作成することで余裕資金の現状把握ができます。
これから必要なお金を把握できる
ライフプランを作成すると、ライフイベントを実現させるためには、どれくらいのお金が必要なのかが分かります。



必要なお金を把握できると、必要な行動も見えてきます。
ライフプランを作るデメリット
- 相談に高額な費用がかかることも
- 最後に金融商品を提案される
相談に高額な費用がかかることも



FPに数時間相談したら高額な費用を請求された…
ライフプランの作成をFPに依頼した場合、相談料として1時間数千円~数万円の費用がかかります。
そのため、ライフプランを完成させるのに高額な費用がかかる場合もあるのです。
最後に金融商品を提案される



勧誘されるのが苦手…
FPによっては「無料」でライフプラン作成を行ってくれます。
しかし、無料相談しているFPは、金融商品の販売企業から販売数に応じて手数料を受け取っていることが多いです。
そのため、無料相談でライフプランを作成した場合、金融商品を提案されることがあります。
ライフプランを作成した口コミ・評判



ライフプランを作成した方は、どう感じているのだろう…
実際にライフプランを作成された方の口コミや評判を集めました。
今後の人生設計の大切さを実感できた
ファイナンシャルプランナーの方に初回無料相談を受けて来ました。今後の人生設計の大切さを実感して帰ってきた(Yahoo!知恵袋)



大切なお金の不安を専門家と整理し、これから必要な行動が分かるとお金の不安が減りそうですね。
保険を勧められた
多くは金融系のFPさんになってしまい、保険を勧められたりします。
(向こうもそれが商売なのですが、、。)(Yahoo!知恵袋)



ライフプラン後に、金融商品の提案があるのは、よくあるパターンのようです。
セミナーに誘われた
今の悩みを聞いてくれて終わるかと思ったんですが、「この後セミナーがあるから」と言われてそれにはセミナー代もかかるようでした。お金は前もって持ってたんで良かったんですが…(Yahoo!知恵袋)



相手がお金の専門家であったとしても、慎重にお話しする必要がありそうです。
ライフプランを作成する際の3つの注意点
ライフプランを作成するには、どのような点に注意して作成すればよいのでしょうか。
ライフプラン作成の3つの注意点をご紹介します。
現状に沿ったライフプランを作成する
ライフプランは将来の自分や家族のことを考えながら作成します。
「昇進して、収入が倍になるかも」などと未来の自分にいろいろな可能性を託したくなります。
しかし、現状にそった内容で作成しないと、必要なときにお金が足りなくなります。



現状にそった内容で作成することが大切です。
定期的に内容を見直す
ライフプランを作成したら定期的に見直しましょう。
ライフスタイル、キャリア、収入の増減などライフプラン作成時に想定したものと変わってくることが多いです。



作成後も、定期的に見直してみましょう。
中立的な専門家に相談する
お金の専門家であるFPの中には、無料で相談が可能な方もいます。
無料で相談を受けている方は、金融商品を販売することで、手数料を会社から受け取っています。
また商品を売るために、提案内容が偏る可能性も高くなります。



中立的な専門家に相談しましょう。
ライフプラン作成の流れ
ライフプランは、どのようにして作成するのでしょうか。
ライフプラン作成の3ステップをご紹介します。
まずは今の収支、貯蓄・負債を把握します。
毎月の収支や貯蓄・負債は、普段から家計管理をしていないと分からないことが多いです。
ライフプラン作成の大切なファーストステップです。
今後のライフイベントを時系列で整理していきましょう。
結婚するか、子どもはいるのか、どんな車に買い換えたいかなど、これからの自分を想像しながら書き出してみましょう。
家族がいる、もしくはこれから家族を構成しようとしている方は、家族の分も併せて整理します。
ライフイベントに必要な金額を整理しましょう。
またSTEP1で整理した収支や貯蓄の状況をもとに、ライフイベントで使える金額も分かってきます。
もしお金が足りない場合は、収支などを見直していく必要があります。
まとめ
ライフプランは作成の仕方などによっては意味のないものになってしまいます。
しかし、お金のことを考えることは、とても大切なことです。
今回紹介したポイントを参考にしながら、ライフプランを作成してみましょう。
またお金の知識がなくて、自力で作るのが不安という方はお金の専門家であるFPの力を借りながら作成してみましょう。